Dallmeyer 5inch f3.6 No.2638 made in 1861  
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo

Petzval type

Lens Impression

製造番号2638の極めて初期のDallmeyerレンズです。
レンズの詳しいデータは判明していませんが、時期的にペッツバールタイプだと想定されます。この時期のDallmeyerレンズにはf2.2という明るさを持った'Extra Quick Acting Portrait Lens'、f3.7-f4.0近辺の'Quick Acting Portrait もしくはPatent Portrait Petzval Lens'、などがありますが、このレンズは後者に属するものと思われます。

イメージサークルとしては4x5程度までカバーしそうですが、当面はアダプターを介してEOS5Dの35mmフルサイズで撮影します。この場合レンズの中央部を使用することになりますので、本来ペッツバールタイプが持っているような周辺部の収差はあまり出てきません。詳細は作例で確認してください。

 Photos with Dallmeyer No.2638
 
2009
Photographica
(フォトグラフィカ)

昨年も行きましたが、ロンドンで年に1日だけ開かれる中古カメラ市です。今回はあまり掘り出し物はありませんでしたが、ロボットロイヤル36とエルマー50mmf3.5を入手しました。室内撮影ですが、このように人物が並ぶと、この狭い画角の使用でも周辺部が収差によってピントが外れているのが判ります。ただ、この作例の場合、むしろ立体感を増加してくれているようにも思えます。


2009
Westend in London
(ロンドンウエストエンド)

このレンズの絞りは差込式ですが、絞り板が付属していませんでしたので、全て開放です。今回は日中のほぼ順光状態の撮影でしたので、予想以上にクリアに被写体を描写してくれています。バックのボケ方も心なしか全開より素直なように思えます。


2009
Sunset in Hydepark
(ハイドパーク日暮れ)

夕焼けとはいえ、かなり逆光の状況ですが、被写体をよく描写してくれています。被写体の周囲には適度?な滲みが出ています。またバックのボケ方にも特徴があり、玉状に溶けていくような感じですが、いずれもこのレンズの残存球面収差の影響が出ているようです。


 
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