先生 : どうみんな判った?
生徒 : (シーン)
先生 :
だからあまり突っ込んだ質問するんじゃないの。
とにかく今回覚えて欲しいのは、
@非点収差は別に歪んだレンズじゃなくたって発生する。
A入射光の角度が関係するので、周辺のほうが発生しやすい。
B補正するのは大変。だから1890年にDr.Paul
Rudolphがアナスティグマート(非点収差と像面湾曲を補正)を発表するまで、いろいろな学者が挑戦してきた。
先生 :
みんな判ったわね。
生徒 : はーい
Aくん :
でも先生、じゃあなぜこのルドルフ先生が最後のほうに設計したKino-Plasmatというレンズは非点収差がたっぷり残っているんですか?
先生 :
本当に痛いところを突くわね、この子は。 それが判れば苦労しないわよ。
先生 : きっと名人でも芸に溺れるということなんじゃないの。
(こんな言葉知らないわね)
Kino-Plasmatのレンズ構成を見てもらうとみんなも見当つくかもしれないわ。
先生 : 中央に凹レンズ4枚も連続して(2枚ずつ対称に)配置するなんて、かなり奇抜だと思わない。
Aくん :
いかにも周辺が歪みそうに見えるな。もしかしたら、中央の2枚は反対に書いちゃったんじゃないの???
生徒 : 反対なら普通のレンズに見えるね(一同
笑)。
先生 : あら、もうこんな時間。じゃあ今日の授業はここまでよ。 また明日ね。