Lens Impression
詳しいデータはありません。
Hugo Meyerのレンズ群の中には通称「キノコ」と称される希少なレンズが何本かあります。ほとんど市場には登場しないため非常に高価なそれらは、ライカマウントのMakro-Plasmat
35mmf2.7, Makro-Plasmat 50mmf2.7, Primoplan 50mmf1.9などで、キノコの傘の大きいのがMakro-Plasmat、傘が薄いタイプがPrimoplanです。このCマウントのPrimoplanは質感などはいうまでもなくライカ判のレンズには及ばないものの、レンズ先端部分は立派なキノコ型をしています。過去このタイプのCマウントレンズを見たことがありませんので、詳しい素性は今のところ不明ですが、製造番号が90万台ですので、1940年代の後半に製造されたものと想像されます。
描写はハイライト部分の滲みと、周辺部に見えるコマ収差と非点収差が特徴ですが、決していやらしいタイプの画像の乱れではなく、Kino-PlasmatのF2のものとも似た画像だと思います。これも滲みレンズの典型として認められると思います。
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