Angenieux X1 35mm f3.5
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


発売 1947-50年

レンズ構成 3群4枚 テッサー型

最短撮影距離 1m

重さ 60g(ライカLマウント)
   192g(コンタックスマウント+Lアダプター)

フィルター径 34mm(ライカLマウント)
      40mm(コンタックスマウント).


ライカLマウント

コンタックスマウント

並列


Lens Impression

第二次大戦後、レンズメーカー各社は3群4枚のテッサー型のレンズを次々に発売しました。日本でも多くのメーカーが35mmf3.5というスペックのレンズを作っています。
今回のアンジェニューのレンズも3群4枚のテッサー型のレンズです。最短1m。
非常に小型のレンズで、アンジェニューの中では最も小さいと言ってよいと思います。特にライカLマウントのレンズは、重量がなんと60グラムしかありません。アンジェニューどころか、いままで接してきたレンズの中でも最軽量のレンズと言えるかもしれません。
コンタックスRFマウントのものは約3倍の重量があります。使い勝手はコンタックスRFマウントのほうが指になじむ感じがしますが、持ち運びではライカLマウントが最強。
ただ、ライカLマウントの絞り環は非常に軽いテンションで、撮影中にすぐに動いてしまうので、要注意です。
これらの他に、アルパスモールマウントがあるようですが、今まで見たことがありません。

描写は、他のメーカーの同スペックのレンズと比較すると、かなり柔らかい写りだと思います。
保有しているコンタックスRFマウントの個体はレンズに少しクモリがあるのですが、その滲みが加わった描写も悪いありません。

 Photos with Angenieux 35mm f3.5
 
2021
Kanazawa in Autumn
(秋の金沢)
 
コンタックスRFマウントでの撮影。
この旅ほど悪天候だったのも珍しい。
とにかく、到着してから帰るまで、ずっと降り続けでした。
兼六園のライトアップは、まさに土砂降りで、カメラを満足に持つことさえできませんでした。あの広い園内に見学客は10人程度。そんな状況なのに、客より人数の多いスタッフが、マスクだ、2mだのアナウンスを続けまくって、つい苦笑してしまいました。

しかしこのコンディションはクモリのあるこの個体にはベストだったようです。
画面全体に適度なハイライトのフレアが絡み、一層旅情を感じさせる描写を与えてくれました。
 
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