1922年にBielicke、Gramatzki、Ottoによってドイツ、ベルリンのWilmersdorfに株式会社として設立された。1928年には同じベルリンのNeukoellnに本社移転。

当初は天文関係の光学製品を製造していたが、次第に映画関係の光学に事業を拡大していった。

レンズも多種製造しており、とくに望遠系の種類が豊富だが、やはり使ってみたいのは、4群4枚でf1.5の大口径もあるTachar、同じ4群4枚でf1.8、f2.3が主流(f4.5まであるが)のPan-Tachar、そして4群6枚のガウス型のGauss-Tacharなど。さらにやや開放値を抑えたAstrar、Astanもある。。

会社は1991年に解散し、事業はEKOS,Entwichlung und Konstruktion Optischer Systeme社に引き継がれた。


アストロベルリンのレンズの製造番号は正確には判明していないが、「素人レンズ教室 その23」で推定をしているので、それをまとめた番号表を下に表示する。

 1922年  設立
 1924-5年  レンズ生産開始 Suprar50mmf2.3製造
 1926年  Tachar製造開始
 1926-28年  xxxx-Tacharという名称のレンズが多数作られる。
 1928年  10000番
 1931年  15000番
 1933年  16000番
 1934年  19000番
 1935年  20000番
 1942年  33671番
 1944-45年  37000番あたりで戦争中断
 1948年  再開
 1950年  39000番
 40000番台は47511の1本だけが確認できている。赤字のC(コーティング?)が刻印されているので、後期のグループに属すると思われる。
 1956年  59000番
 1962年  68985番