焦点距離 |
レンズ・タイプ |
レンズ名 |
Lens Unit |
Photo |
製造年 |
RMKS |
マウント |
製造本数 |
製造番号
(開始) |
製造番号
(終了) |
レンズ枚数、重量、
絞り値など |
絞り
枚数 |
最短
距離 |
外装仕上げ |
フィルター |
フード |
|
50mm Lens |
|
50mm |
Original |
エルマックス
Leitz Anastigmat/Elmax 50mmf3.5 |
|
|
1924-25 |
ライツ社は1920年に3群4枚のエルマーの特許を保持していたが、その設計のまま性能を発揮できるガラスが開発されていなかったため、後群を3枚貼り合せにして収差補正機能を高めた。
このレンズデザインは基本的にライツ社(Max Berekのオリジナルであるが、基本構成がDr.RudolphのAnastigmatのpatentにかかるため、当初はLeitz
Anastigmatと命名、後にErnst leitzとMax Berekを組み合わせた「Elmax」となる。 |
なし |
Anastigmat/
body number
130-273(144)
Elmax/
body number
274-986(713)+α
|
nil |
nil |
構成:3群5枚
写角:45度
重量:125g
絞り値:f3.5-f18
設計:Max Berek
|
|
1m |
ニッケル |
N.A. |
N.A. |
|
50mm |
テッサー型
Tessar |
エルマー
Elmar 50mmf3.5 |
|
|
1925-59 |
ガラス素材の進化と、光学計算手法の進歩により、よりシンプルな構成(テッサー類似型)での発売となった。当初はC.P.ゲルツ社のガラスを使用していたが、後にショット社のガラスに変更となり、それにあわせて若干鏡胴が延長されている。
ゲルツ社ガラス時期も含め複数の焦点距離の異なった個体が存在し、ピント調整ノブ裏の数字刻印によって、大まかに類推できる。
Lマウントは1959年まで、Mマウントは61年まで製造された。
1925-1930はカメラに固定されており、交換できなかった。1930に交換可能となるが、1932まではボディのフランジバックが統一されていなかったため、個々の調整が必要であった。1932以降はすべてのライカボディで交換使用できるようになった。
ただし、距離計連動はまだ適用されていない。1946からコーティングが開始された。 |
a. Leica I
b. Compur Leica
c. Rim set
Compur Leica
d. Lexus Leica
e. L mount |
a. 56,500
b. 638
c. 969
d. 60
e. 310,000 |
No Number |
1,810,000 |
構成:3群4枚
写角:45度
重量:111g
絞り値:f3.5-f18 |
10 |
1m |
ニッケル、クローム |
A36 |
FISON,
FIKUS(12530) |
|
50mm |
テッサー型
Tessar |
エルマー
Elmar 50mmf3.5 |
|
|
1954-61 |
上記参照。この新型エルマーf3.5の外観は、エルマー5cmf2.8と非常に似ている。1万本以上市場に出ているが、見かける機会は思ったより少ない。
|
M |
13,198 |
1,140,001 |
1,337,000 |
構成:3群4枚
写角:45度
重量:210g
絞り値:f3.5-f22 |
10 |
1m |
クローム |
E39 |
ITOOY(12580),
IROOA(12571),
ITDOO |
|
50mm |
Original |
ヘクトール
Hektor 50mmf2.5 |
|
|
1931-39(一部-1948) |
3群のすべてが2枚貼り合わせという、レンズ史の中でも極めて独創的なレンズであり、現代では作られていない形式。ぜひ後世に伝えて行きたいレンズである。
エルマー同様、レンズ固定式のライカA型から外されてレンズ交換式にライツ社で改造された個体が存在し、「ショート・ヘクトール」と呼ばれる。
描写はエルマーに比べると軟調であり、逆光になるとさらに顕著になる。一方コントラストの中間帯での階調は豊富といわれている。 |
L |
10,976
(含むライカA型
固着型1,330) |
No Number |
179,000
|
構成:3群6枚
写角:45度
重量:190g
絞り値:f2.5-f18 |
|
1m |
ニッケル、クローム |
A36 |
FIKUS(12530) |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマール
Summar 50mmf2 |
|
|
1933-40 |
ツァイスのベルテレ設計のSonnar 50mmf1.5/f2、Tessar50mm f2.8/f3.5に対抗すべく、1933年にスローシャッター搭載のライカV型の発売に合わせて作られた大口径レンズ。
1933年製造のものは固定鏡胴の回転式フォーカシング。
ツァイスに対抗して、変形ガウス型で作られたが、コーティング技術が未熟であったため、ガラス反射面がゾナーより多いこのレンズは、開放時のフレアの多さを指摘されたが、現在でもコンディションの良好なものは非常に味わいのある描写をする。
個体差も多く、前面のリング部分が黒のタイプ、赤外線マークのないタイプ、アグファのカラーフィルムシステムに対応した連動爪のついた初期型、f2.9に目盛りがあるタイプなどいろいろ。
また、ガラス枚数を1枚追加し、全面の強度を増加させた「トロッペン・ズマール」というレアなモデルも少数作られた。 |
L |
122,860
(含むリジッド約2,000本) |
167,001 |
503,600 |
構成:4群6枚
写角:45度
重量:g
絞り値:f2-f18(沈胴タイプはf12.5) |
|
1m |
ニッケル、クローム |
A36 |
FIKUS(12530)、SOOMP |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
クセノン
Xenon 50mmf1.5 |
|
|
1936-50 |
ライツ社なのか、Schneider社なのか?設計主体がどちらなのか今一つ明確ではない。
英国と米国ではこのレンズデザインに関する特許がTaylor Taylor Hobson社にあったため、その刻印が入っている。
ズマールがゾナー50mmf2への対抗とすれば、このレンズはゾナー50mmf1.5への対抗で作成されたが、やはりこの変形ガウス型はまだ反射面の多さ(Xenonでは10面−ゾナーは6面)によるフレア(開放でのソフト描写といったほうが適切?)が残っていた。一方、絞るとかなりカリカリの写りになる。
リングが3本のもの、4本のものがあるが、レアなものとしてリング2本も存在する(らしい)。 |
L |
6,190 |
270,001 |
492,000 |
構成:5群7枚
写角:45度
重量:300g
絞り値:f2.5-f9 |
|
1m |
クローム、ごく少数のニッケル |
E41 |
XIOOM |
|
50mm |
Original |
ズミタール
Summitar 50mmf2 |
|
|
1939-55 |
あまり評判のよくなかったズマールの光線伝達性と色特性と改善したレンズで、変形ガウスのさらに変形ともいえるが、最前群の貼り合わせなど、独自の設計に勝手に分類した。
ヘクトールHektor50mmからの連想も考えられる(上図参照)。
当時としてはかなりの大口径であったが、開放の適度に抑えられたフレアなど独特の美しい描写をする。ただ、ボケ味は固く、好みがわかれそうだ
1945年からコーティングされた。 |
L |
170,761 |
487,001 |
992,000 |
構成:4群7枚
写角:45度
重量:240g
絞り値:f2-f12.5(戦前型)、
-f16(戦後型) |
10(810001番以降は6枚) |
1m |
クローム |
E36 |
SOOPD、SOOFM |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマリット
Summarit 50mmf1.5 |
|
|
1949-60 |
Schneider社の特許が切れたことにより、Xenonをズマリットと名称変更したもの。レンズ構成は全くXenonと同一である。ただし、新ガラス・新コーティングが採用されたことにより、光学的性能は上昇している。
まだ英語圏でのTaylor Hobson社の特許は残っていたため、初期の一部のレンズには依然としてその刻印が残る。
Wetzlar製とCANADA midland製がある。CANADA製はWetzlar製とは逆に、絞りリングに絞り値表示があり、鏡胴に矢印があるものがある(そうでないものもある)。 |
L |
39,181
|
740,001 |
1,546,150 |
構成:5群7枚
写角:45度
重量:320g
絞り値:f1.5-16 |
16 |
1m |
クローム |
E41 |
SOOIA |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマリット
Summarit 50mmf1.5 |
|
|
1954-60 |
上記参照。
レンズ先端に溝があるタイプは、バヨネット式のフードが取り付け可能。 |
M |
25,689 |
1,098,001 |
1,546,150 |
構成:4群6枚
写角:45度
重量:320g
絞り値:f1.5-16 |
16 |
1m |
クローム |
E41、一部バヨネット式も可能な固体あり。 |
AOOIA-M |
|
50mm |
Original |
ズミクロン
Summicron 50mmf2 1st |
|
|
1953-60
沈胴タイプ
1960-63
固定タイプ |
ズミタールの接合面を剥がして間に空間を挟みこんだ(空気レンズLuftlinsenと呼ばれている)極めてユニークな構成。以前であれば、反射面の多さが障害となって、相当なフレアに悩まされたはずであるが、コーティング技術の発展により、解消されている。ある意味レンズ面反射の束縛から史上初めて解放されたレンズと言っていいかも知れない。固定鏡胴タイプは同じレンズ構成ながら、ここのガラス形状が若干異なっている(らしい)が、ここでは同じ分類にした。
描写のクリアさは、それ以前のライツ標準レンズとは一線を画しており、一方その中に時代も感じさせる温かみがあるところが、現行レンズとは違ったまさにエポックメイキングなレンズとしての風格がある。
スクリューの固定鏡胴タイプは非常に珍しい。
ズミクロンは1969年以降の第二タイプからは変形ガウス型に変身しており、描写の良し悪しは別として、注意が必要である。
|
L |
沈胴:57,900
固定鏡胴:1,160
コンパー付が数十本
|
920,001
3,867,466 |
1,400,000
3,884,900 |
構成:6群7枚
写角:45度
重量:220g
絞り値:f2-16 |
10 |
1m |
クローム |
E39 |
SOOFM,ITDOO,
IROOA |
|
50mm |
Original |
ズミクロン
Summicron 50mmf2 1st |
|
|
1954-57
沈胴タイプ
1956-68
固定タイプ
デュアルレンジ1956-68
|
初期ズミクロンの固定鏡胴には前期タイプと後期タイプがあり、前期はピントリングのローレットが後期のものよりも細い。
距離表示は初期のものはメートル、フィートいずれか、後期はメートル/フィート併記。
デュアルレンジ・ズミクロンは眼鏡をつけることで0.45mまで撮影可能。ライカならではの優れた機能で、眼鏡付きでは1m以遠は撮影不可能であり、逆に眼鏡なしでは1m以内にヘリコイドが回らない仕組みとなっている。鏡胴、眼鏡ともに前期・後期があり、眼鏡の前期はロゴが枠で囲われており、後期はそれが無い。(写真参照) |
M |
沈胴:52,702
固定鏡胴:63,055
デュアルレンジ:55,145
|
1,114,001
2,747,001 |
2,358,250
2,747,500 |
構成:6群7枚
写角:45度
重量:285g
絞り値:f2-16 |
10,16 |
1m |
クローム、
黒クローム、黒ペイント |
E39
|
SOOFM,ITDOO,
IROOA |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン
Summicron 50mmf2 2nd |
|
|
1969-79 |
変形ガウス型で設計し直された第二世代のズミクロンである。レンズ構成は5群6枚とシンプルな構成になっており、また最短距離が0.7mに短縮され、使いやすくなっている。
ピントレバーはこの世代にはついていないのが特徴のひとつ。 |
M |
約44,000 |
2,385,001 |
2,795,700 |
構成:5群6枚
写角:45度
重量:240g
絞り値:f2-16 |
10 |
0.7m |
クローム、
黒ペイント |
E39 |
ITDOO,12585 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン
Summicron 50mmf2 3rd |
|
|
1979-
|
1979年にかなりコンピューターによる工学設計を取り入れて再設計された。基本タイプは変形ガウス型を踏襲しており、4群6枚とさらにシンプルな構成になっている。初期製品はCANADA製であるが、後にドイツ製に変更された。
重量も195グラムとかなり軽量化が進んでいる。
ピントレバーが復活(無限ロックは無い)。
レンズ外観は何度か変更されている(1994年にはフード内蔵、外観の変更により45グラム重量が増加し、240gとなっている。シルバーはさらに真鍮製のため335g)が、レンズ構成は現行まで引き継がれている。
さまざまな記念モデルなど特別仕様が存在する。 |
M
(1999.9-2000.3の間に一部Lマウントも製造された。) |
N.A.
(1913-1983モデル
1,375本は別ナンバー) |
2,915,801 |
N.A. |
構成:4群6枚
写角:45度
重量:195g(1994まで)、
240g(黒クローム)、
335g(クローム、チタン)
絞り値:f2-16 |
8、10 |
0.7m |
クローム、
黒クローム、チタン |
39mm |
12585,12538,
12549,12550,
12539 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミルックス
Summilux 50mmf1.4 1st |
|
|
1959-61
|
レンズ構成はXenonとSummaritとほとんど同一と思えるほどだが、個々のレンズの形状は異なっている。描写はXenonと比べクリアさを増しているが、まだハイライト部分では味わいのあるフレアが出る。
548本のスクリューマウントも存在している。(1960年に製造された)
また、160万番台の数百本にはローレットの刻みが逆(山部分)のものも作られているが、理由はよくわからない。 |
M, ごく少数のL |
M:約12,000
L:548 |
1,640,601 |
1,790,000 |
構成:5群7枚
写角:45度
重量:325g?
(スクリュー320g)
絞り値:f1.4-16 |
16 |
1m |
クローム、
黒ペイント |
E43 |
OLLUX,12522,
12586,XOOIM |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミルックス
Summilux 50mmf1.4 2nd |
|
|
1961-68 |
1961年にまったく新しいレンズ構成で設計し直された後期型。
レンズ長は2mm短くなった。
初期型のハイライトの滲みはほぼ解消されているが、決して硬い描写ではなく、階調豊かである。コーティングは年代毎に変更されているようだ。
1969年に外観が変更され、基本は黒クロームで縦刻み細線のローレットリング形状となった(レンズ構成は変更なし)。
1992に、再度外観が変更され、フード内蔵タイプとなった。クロームと黒クロームがある。
Contax RTS用のPlanar50mmf1.4及びLeica SummiluxR50mmf1.4と似たレンズ構成であるが、最後部が貼り合わせになっているところが異なる。
参考:CONTAX RTS用Planar50mmf1.4 |
|
M |
約18,000 |
1,844,001 |
2,309,500 |
構成:5群7枚
写角:45度
重量:約300g
絞り値:f1.4-16 |
12 |
1m |
クローム、
黒クローム |
E43 |
12586,XOOIM,
12521 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミルックス
Summilux 50mmf1.4 2nd |
|
|
1969-91 |
1969年に外観が変更され、基本は黒クロームで縦刻み細線のローレットリング形状となった。
レンズ構成は変更なし。
|
M |
約28,000
約 900(L) |
2,345,001
3,868,266(L) |
3,445,900
3,882,150(L) |
構成:5群7枚
写角:45度
重量360g
絞り値:f1.4-16 |
12 |
1m |
黒クローム |
E43 |
12586,XOOIM,
12521 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミルックス
Summilux 50mmf1.4 2nd |
|
|
1992-2004 |
1992に、再度外観が変更され、フード内蔵タイプとなった。最短距離が70cmになり、使い勝手が大幅に向上した。クロームと黒クロームがある。
2003年にMPに合わせて、黒ペイントも販売された。
レンズ構成は変更なし。
|
M |
約28,000
|
3,481,901
|
4,012,000
|
構成:5群7枚
写角:45度
重量 黒クローム275g
クローム380g
絞り値:f1.4-16 |
12 |
0.7m |
クローム、
黒クローム、黒ペイント |
E46 |
内蔵 |
|
50mm |
Original |
ズミルックス
Summilux 50mmf1.4ASPH |
|
|
2004- |
Summicron50mmの7枚玉やSummilux35mmなどで採用された7枚構成の変形ガウス型(標準的な変形ガウスの第3群の前に1枚メニスカスを追加した形)をベースに、最後群については、それまでの非球面レンズで採用された凹レンズの貼り合わせに変更した形となっているユニークな構成である。
描写の鮮鋭さについては評判が高く、周辺部でもまったく画像が崩れない描写は見事である。
LHSAバージョンは1stタイプの伝統的鏡胴デザインを採用した限定品であり、人気がある。 |
M |
N.A. |
3,970,976 |
N.A. |
構成:5群8枚
写角:45度
重量 黒クローム335g
クローム460g
絞り値:f1.4-16 |
9 |
0.7m |
クローム、
黒クローム |
E46、
LHSAはE43 |
内蔵
LHSAは12586,XOOIM,
12521など |
|
50mm |
テッサー型
Tessar |
エルマー
Elmar 50mmf2.8 |
|
|
1957-74
(L:1957-62,
M:1958-74) |
エルマー標準レンズの伝統である、純テッサー型を継承している。ランタンガラスの採用により、f3.5から1段明るくなった。
Lマウントは1962年までの短期間、Mマウントは1974年まで製造された。 |
L,M |
L: 27,357
M:38,757 |
L:1,402,001
M:1,549,001 |
L:1,725,000
M:2,503,100 |
構成:3群4枚
写角:45度
重量 L:192g、M207g
絞り値:f2.8-16 |
15 |
1m |
クローム |
E39 |
ITOOY、IROOA |
|
50mm |
テッサー型
Tessar |
エルマー
Elmar 50mmf2.8 for M6J |
|
|
1994 |
ライカM3発売40周年を記念して製造されたM6J用に作られた。
M6Jは基本的な外観はM3だが、ブライトフレームと巻き戻しクランクはM4形式、露出計はM6というハイブリッドの構成である。
Elmar50mmf2.8はレンズ構成はかつてのものと同じであるが、ガラス形状の微妙な変更、コーティングの進化など光学性能は向上している。
ただし、絞り枚数が6枚と減少し、またヘリコイドノブの無限ロックが無くなるなど、マテリアル的には簡略化されている。
レンズのシリアルナンバーは特殊で、1954-01、1954-02など1954-40までの40番を1994-40 まで繰り返して総計40番×41年分=1640本となっている。。 |
M |
M:1,640 |
N.A. |
N.A. |
構成:3群4枚
写角:45度
重量 N.A.
絞り値:f2.8-16 |
6 |
0.7m |
クローム、 黒クローム |
E39 |
専用 |
|
50mm |
テッサー型
Tessar |
エルマー
Elmar 50mmf2.8 |
|
|
1995- |
初期型の生産終了後約20年以上たって再発売された。レンズ構成は基本は同じであるが、個々のガラスの形状は異なっているようだ。近代設計レンズであるだけ、軽量な中で、非常にシャープな写りをする。
ヘリコイドノブがとうとう無くなってしまっている。専用フードは非常に短いが、コーティングの進化によって、このような形になったものと思われる。 |
M |
N.A. |
N.A. |
N.A. |
構成:3群4枚
写角:45度
重量 N.A.
絞り値:f2.8-16 |
6 |
0.7m |
クローム、
黒クローム |
E39 |
専用(12549) |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ノクチルックス
Noctilux 50mmf1.2 |
|
|
1966-75 |
オリジナルのガウスタイプに近い変形ガウスで、レンズ構成図からはズマールとも類似している。
やはり手磨き非球面の効果は絶大で、このレンズの描写はクリアさ、ボケの素直さ、なだらかさなど、特筆すべきレンズである。
個体差が大きく、中には非球面のひとつの特徴であるボケの内部に「たまねぎ型」の特徴を強く示すものもある。。 |
M |
2,450 |
2,176,701 |
2,557,550 |
構成:4群6枚
写角:45度
重量 515g
絞り値:f1.2-f16 |
16 |
1m |
黒クローム、
白クロームは非常にレア。 |
series 8 |
12503 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ノクチルックス
Noctilux 50mmf1.0 |
|
|
1976-83(1st)
1983-93(2nd,3rd)
1993-2008(4th) |
1976年にf1.2と交代。
1st=フィルターサイズE58の外付けフードのタイプ、
2nd=フィルターサイズE60のピンはめ込み式フードのタイプ
3rd=フィルターサイズE60のバネ爪はめ込みフードのタイプ
4th=フィルターサイズE60のフード内臓のタイプ
と分類される。
E58のものが生産台数が最も少ない。描写は素晴らしく、抜けのよさ、ボケのくせの少なさなどでは非球面のf1.2を上回るが、ディテールの解像度と2線ボケ傾向という側面ではf1.2のほうが優れている。 |
M |
約20,000 |
2,749,631 |
3,985,749以降 |
構成:6群7枚
写角:45度
重量 1st:580g、
4th:630g
絞り値:f1.0-f16 |
10 |
1m |
黒クローム |
E58,E60 |
12519(E58),
12539(E60),
12544(E60
はめ込み),
内蔵 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ノクチルックス
Noctilux 50mmf0.95 |
|
|
2008- |
非球面を2面、さらにフローティング機構も組み込んだ最新レンズ。
描写性能は申し分ないが、700gはかなりの重量である。
一部に曇りが出るという話しもある他、フローティング機構は修理が難しい側面があり、このレンズの評価は将来を待たなくてはならないかもしれない。 |
M |
N.A. |
4,078,000 |
N.A. |
構成:5群8枚
写角:45度
重量 700g
絞り値:f0.95-f16 |
10 |
1m |
黒クローム |
E60 |
内蔵 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン R
Summicron R50mmf2 |
|
|
1964-76
|
レンズ構成は変形ガウス型だが、それ以前のライツの標準レンズのいずれともやや異なっている。前群が貼り合わせになっていない部分は4枚と3枚の違いはあるものの、初期型ズミクロンの特徴を継承していると言える。
この形式はその後の「優秀レンズ」の基本形とも言えるもので、ノクチのf1.0、ツァイスのRTSプラナー50f1.4(上図)にも引き継がれている。
従ってこのレンズの描写は非常に優秀であり、最近特に評価が上がっているようで、Rレンズであればこの初期型という指名買いも多いようだ。 |
R |
N.A. |
1,940,501 |
2,760,100 |
構成:5群6枚
写角:45度
重量:330g
絞り値:f2-f16 |
6 |
0.5m |
黒クローム
初期の200本に白クロームがある。 |
シリーズY+M44リング |
12564 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン R
Summicron R50mmf2 |
|
|
1976-
|
初期型の340グラムに対し、250グラムと軽量化されている。レンズ構成は4群6枚の標準的な変形ガウス型で、ズマール50、ノクチf1.2とほぼ同じ形式である。この後期型は実写経験がないので、初期型との描写の違いなどは不明。 |
R |
N.A. |
2,777,651 |
3,916,822 |
構成:4群6枚
写角:45度
重量:290g
絞り値:f2-f22 |
|
0.5m |
黒クローム |
シリーズZ、E55 |
内蔵 |
|
50mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミルクス R
Summilux R50mmf1.4 |
|
|
1969-
|
同じレンズ構成で2つのタイプがあるが、前期のものはズミクロンR50の初期玉同様レンズ先端が細くなっており、フードも別付になる。後期のフードは内臓で便利だが、ほとんど実際の役には立たない。
レンズ構成は前群に空気間隔のある変形ガウス型だが、ツァイスのRTSプラナー50mmf1.4とほとんど同じ構成である(上図)。当WEBの「レンズ比較」を参照するとよくわかるが、この両者の実際の描写もボケの出方まで非常に似ているのは、このレンズ構成から来ているのかもしれない。
発売時期からするとズミルックスのほうが設計は早いわけであるが、さらに遡る1958年のContarex用のプラナーは前群が貼り合わせのほぼ同型のレンズ構成であり、さらにその構成は1936年発売のXenon50mmf1.5と共通するデザインであるなど、ライカ・ツァイス両社の改良合戦が垣間見えるようで面白い。
Contarex Planar55mmf1.4 |
|
R |
N.A. |
2,411,021. |
3,990,019 |
構成:6群7枚
写角:45度
重量:450g
絞り値:f1.4-f16 |
|
0.5m |
黒クローム |
シリーズZ、48mm(前期)、E60(後期) |
12508 |
|
35mm Lens |
|
焦点距離 |
レンズ・タイプ |
レンズ名 |
Lens Unit |
Photo |
製造年 |
RMKS |
マウント |
製造本数 |
製造番号
(開始) |
製造番号
(終了) |
レンズ枚数、重量、絞り値など |
絞り
枚数 |
最短
距離 |
外装仕上げ |
フィルター |
フード |
|
35mm |
テッサー型
Tessar |
エルマー
Elmar 35mmf4.5 |
|
N.A. |
1935
|
試作レンズ。1935年に発表され生産が延期されていたが、結局発売されなかった。Leitz Musiumに1個現存する。105gと非常に軽い。 |
L |
N.A.
|
N.A. |
N.A. |
構成:3群4枚
写角:65度
重量:105g |
N.A. |
1.75m |
N.A. |
N.A. |
N.A. |
|
35mm |
テッサー型
Tessar |
エルマー
Elmar 35mmf3.5 |
|
|
1930-50
|
1930年にT型に標準化されない形で装着され、翌31年から交換可能の標準化レンズとして商品化された。べレクが設計した最初のライカ交換レンズであり、1年後に90mm,135mmが続いた。
絞りが2枚目のレンズの後に置かれているのが、50mmとの大きな違いである。
33年まではニッケル仕上げでその後はクロームになっている。
開放ではややフレアがかかったやわらかい描写であるが、絞ると逆にカリカリになると言われている。 |
L |
42.503 |
No number |
695,000 |
構成:3群4枚
写角:65度
重量:110g
絞り値:f3.5-f16 |
6 |
1m |
初期:ニッケル
後期:クローム |
A36 |
FICOS,FLQOO,
FOOKH |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマロン
Summaron 35mmf3.5 |
|
|
1946 or 1949-60
|
エルマーのテッサー型から変形ガウス型で設計し直されたズマロンだが、開放f値は3.5と同じ明るさのままであり、開放から非常に整った描写をする。
中心部はシャープで、全体としてもエルマー35mmより描写は改善されているが、周辺部はまだ残存収差が多い。f8まで絞ると大きく改善する。歪曲は小さい。Mマウントになって、鏡胴のデザインはモダンな形に変更されたが、レンズ構成は同一である。M3用にメガネ付きのものも存在する。
601001で始まる製造番号はエルマーに割り当てられた可能性が高いため、実際
の製造開始は1946年ではなく1948-49の可能性が高い。。 |
L |
80,019
(初期型回転ヘリコイド:62,000、
後期型直進ヘリコイド:18,000) |
706,001 |
1,640,500 |
構成:4群6枚
写角:64度
重量:
絞り値:f3.5-f22 |
10 |
1m |
|
初期型:A36,
後期型:E39 |
初期型:FOOKH,
後期型: |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマロン
Summaron 35mmf3.5 |
|
|
1954-60 |
|
M |
眼鏡なし:20,064
眼鏡つき:19,159 |
1,148,001 |
1,640,500 |
構成:4群6枚
写角:64度
重量:195g
絞り値:f3.5-f22 |
10 |
眼鏡なし:1m
眼鏡つき:0.7m、 |
クロームが基本だが少量のブラックペイントあり。 |
E39、A42 |
IROOA |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマロン
Summaron 35mmf2.8 |
|
|
1958-63
|
開放のときのハイライト部分の滲みとピント部分のクリアな描写を併せ持った描写のレンズである。解像度などはf3.5のほうがよいと言う声も多い。
レンズ構成は同じであるが、製造番号160万番台にはコーティングがブルーのものがあり、他のものよりも解像度が高いとか、開放における微妙な滲みがいいとか言われている。私自身も、過去ブルーコーティングを1本持っていたが、それほどの違いは感じられなかった・
初期の生産はWetzlarで行われたが、のちにWetzlarとmidlandカナダとの並行生産となった。f3.5のものと同じレンズ構成だが、新ガラス(ランタン)を採用して開放値をf2.8とした。。
。 |
L |
5,289 |
1,615,000 |
2,312,500 |
構成:4群6枚
写角:64度
重量:
絞り値:f2.8-f22
|
10 |
1m |
クロームが基本だが少量のブラックペイントあり。 |
E39 |
IROOA |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマロン
Summaron 35mmf2.8 |
|
|
1958-74 |
|
M |
眼鏡なし:20,308
眼鏡付:10,092 |
1,615,000 |
2,312,500 |
構成:4群6枚
写角:64度
重量:
絞り値:f2.8-f22 |
10 |
眼鏡なし:0.7m
眼鏡つき:0.65m |
クロームが基本だが少量のブラックペイントあり。 |
E39 |
IROOA |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン
Summicron 35mmf2,0 8枚 |
|
|
1958-63
|
有名な8枚玉。変形ガウス型であるが、中心に向かい合わせの2枚を追加した複雑な構成となっている。設計はカナダライツで、製造はカナダ、ドイツ双方で行われ、多くはWETZLAR製であるが、CANADA製が少量ある。中古価格はドイツ製のほうが高価であるが、性能の違いはないといっていい。Lマウントのものは非常に生産本数が少ない(特にカナダ製は希少)。
1stの8枚玉は人気があり中古価格も高価であるが、特段高性能というよりも、むしろ開放での若干の柔らかさと周辺光量の低下に伴う立体感などが味わいを感じさせてくれる。
絞りこむといずれの世代のズミクロン35mmとも非常にシャープである。
M3専用のメガネ付きもあり、こちらは最短撮影距離が0.65mと5cm短くなっている。
Mマウントだけでなく、M/Lマウント(1958-63年、約600本)、Lマウントなども存在する。
製造開始はズマロン35mmf2.8と同じ58年であるが、ライツ社がなぜ同年に明るさのことなる2種類のレンズを発売したかは不明。
|
L |
577 |
1,630,501 |
1,632,500 |
構成:6群8枚
写角:64度
重量:150g
絞り値:f2-f16 |
10 |
1m |
クロームが基本だが少量のブラックペイントあり。 |
E39 |
IROOA |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン
Summicron 35mmf2,0 8枚 |
|
|
1958-69
|
2,190,000以降は距離目盛が黄色になる。 |
M |
21,492
(眼鏡付9,557含む) |
1,630,501 |
2,314,750 |
構成:6群8枚
写角:64度
重量:眼鏡なし:150g
眼鏡付:
絞り値:f2.8-f16 |
10 |
眼鏡なし:0.7m
眼鏡つき:0.65m |
クロームが基本だが少量のブラックペイントあり。 |
E39 |
IROOA |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン
Summicron 35mmf2.0 6枚 |
|
|
1969-71
|
標準的な変形ガウス型に設計変更された。8枚玉をより経済的に設計し直したとも言われているが、描写は前世代より改善している。
特に近距離の画像に優れているといわれる。
ドイツ製とカナダ製があるが、ドイツ製は非常に少ない。 |
M |
12,400以下 |
2,316,001 |
2,395,500 |
構成:4群6枚
写角:64度
重量:170g
絞り値:f2-f16 |
10 |
0.7m |
ほとんど黒クローム、わずかにクローム |
シリーズ7、E39 |
12504,12585 |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン
Summicron 35mmf2.0 6枚 |
|
|
1971-79
|
1971年にカナダライツでデザインし直された。中心部分のさらなるコントラスト向上を図っているが、周辺部は前期の6枚玉より悪くなっているとも言われる。
4群6枚は変わっていないが、第2群が貼り合せから、わずかな空気レンズを挟む形態に変更されたようである。前玉のサイズもわずかに異なる(後期が大きい?)ようだ。「ツノ」が無くなった。
1973年には無限ロックが廃止された。
|
M |
約20,000 |
2,461,001 |
2,871,300 |
構成:4群6枚
写角:64度
重量:170g
絞り値:f2-f16 |
10 |
0.7m |
黒クローム |
シリーズ7、E39 |
12504,12524 |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミクロン
Summicron 35mmf2.0 7枚 |
|
|
1979-97
|
8枚玉、6枚玉と対称型で続いたズミクロン35mmであるが、この世代になってそれを崩している。おそらく対称型で発生しやすい「コマ収差」を軽減するためと思われるが、その結果、確かに前世代に比べて全体的な描写性能は向上している。
一方でこの構成は球面収差のバランスを崩す可能性も秘めており、ズミクロンでは成功しているが、類似の構成であるズミルックス35mmf1.4では、開放時に大きくフレア・ハロを発生させることとなった。
新レンズの採用などによりコントラストと解像力が向上しており、それに最適な構成が計算されたものと思われる。
1988年以降はドイツで製造されている。ロゴ文字がコンピューター文字になった。
極初期のものにスクリューマウントのものがあるらしいが本数などは不明。 |
M |
52,993以下 |
2,974,251 |
3,715,600 |
構成:5群7枚
写角:64度
重量:170g
絞り値:f2-f16 |
10 |
0.7m |
黒クローム、クローム |
E39 |
12504,12524,
12526,12585 |
|
35mm |
Original |
ズミクロン
Summicron 35mmf2.0 ASPH |
|
|
1997-
|
レンズ構成はズミルクス35mmf1.4aspherical(前期型、90年)から採用された前面と後面双方に凹レンズを配する独特の構造で、絞り直後の第3群前面に非球面が採用されている。
収差がほぼ完全に補正され、開放から安定したクリアな写りであるが、旧ズミクロンにあった開放での柔らかな描写、絞ったときのリジッドに変化していく面白みが感じられないという意見もある。
チタンはM6TTLチタンとのセットでチタン板でなくチタン塗装。黒ペイントはMPと同じ塗り。 |
M |
N.A. |
3,731,251 |
N.A |
構成:5群7枚
写角:64度
重量:255g
絞り値:f2-f16 |
8 |
0.7m |
黒クローム、クローム、黒ペイント、チタン、クレイ、LHSA |
E39 |
12524,12526,
12504,12585 |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミルクス
Summilux 35mmf1.4 |
|
|
1960-66
|
元祖滲みレンズ。
レンズ構成はズミクロンの7枚玉とほぼ同じ7枚構成で、このレンズをベースにズミクロンの3代目が設計されていることがわかる。
外観は何度か変更されており、@初期型(無限遠ストッパーあり、白・黒)、A初期型メガネ付き(最短65cm)、B後期型ストッパーあり(メガネ付き・なし)、C後期型ストッパーなし、などがある。
写りは初期型がもっとも開放での滲みが強いと言われている。
初期型はすべてCANADA製。。
|
M |
7,500(黒:1,155、
眼鏡付:1,216含む) |
1,730,001 |
2,166,700 |
構成:5群7枚
写角:64度
重量:眼鏡なし:245g
眼鏡付:325g
絞り値:f1.4-f16 |
10 |
眼鏡なし:1m
眼鏡つき:0.65m |
クローム、わずかに黒クローム、眼鏡付 |
E41、A46 |
OLLUX(12522) |
|
35mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズミルクス
Summilux 35mmf1.4 |
|
|
1967-95
|
上記参照。
CANADA製(ELC)、WETZLAR製(ELW)、1913-83記念モデルなどがある。。 |
M |
28,350以下 |
2,166,701 |
3,602,700 |
構成:5群7枚
写角:64度
重量:眼鏡なし:200g
眼鏡付: g
絞り値:f1.4-f16 |
10 |
眼鏡なし:1m
眼鏡つき:0.65m |
黒クローム、チタン、眼鏡付 |
シリーズ7、E41 |
12526,12504, |
|
35mm |
Original |
ズミルクス
Summilux 35mmf1.4Aspherical |
|
|
1990-94
|
1990年にライツ第二弾の非球面レンズとして発売された。第一弾のノクチルクス50mmf1.2とこのレンズが手磨きといわれている。非球面レンズは第2群と第5群の前面の部分に使用されている。最前群と最後群を凹レンズにしたこの構成は、このレンズが最初であり、その後ライカの非球面レンズで多用される。
ノクチ同様量産が不可能であったため、生産本数が極めて限定され、中古価格も非常に高値となっている。
鮮鋭な描写の中に素直でなだらかなボケ方を重ねもった優秀なレンズである。
M3に装着すると135mmフレームが出るので注意。 |
M |
1,000-2,000 |
3,459,671 |
3,462070 |
構成:5群9枚
写角:64度
重量:275g
絞り値:f1.4-f16 |
10 |
0.7m |
黒クローム |
E46 |
12587,12588 |
|
35mm |
Original |
ズミルクス
Summilux 35mmf1.4ASPH |
|
|
1994-2010
|
前期型の非球面レンズと非常に似たレンズ構成となっているが、3群と4群は大きく異なっている。非球面レンズはプレス加工されたもので、第3群の前面に使用されている。描写に関しては手磨きとの違いはほとんどないと言われている。また手磨きに比べ、個体差が少ないことも安心して使用できる要因となっている。 |
M |
N.A. |
3,636,101 |
N.A. |
構成:5群9枚
写角:64度
重量:黒:250g
クローム:415g
絞り値:f1.4-f16 |
9 |
0.7m |
黒クローム、クローム |
E46 |
12588(初期)、12589,12466 |
|
35mm |
Original |
ズミルクス
Summilux 35mmf1.4ASPH フローティング |
|
|
2010-
|
好評だったASPHと同構成で、後群をフローティングにしたレンズである。近接描写性能が向上していると謳っているが、実際の差異は未だ実感していない。
フードの形態が変わり、ほぼ標準装着を前提としたデザインとなっている。。 |
M |
N.A. |
N.A. |
N.A. |
構成:5群9枚
写角:64度
重量:320gフード込み
絞り値:f1.4-f16 |
9 |
0.7m |
黒クローム |
E46 |
12465 |
|
35mm |
Original |
ズミルクス
Summilux R35mmf1.4 |
|
|
1984-
|
|
R |
3,271,401 |
3,946,850以降 |
N.A. |
構成:9群10枚
写角:64度
重量:690g
絞り値:f1.4-f16 |
|
0.5m |
黒クローム |
E67 |
内蔵 |
|
35mm |
Original Retrofocus |
ズミクロン R
Summicron R35mmf2.0
Type I
|
|
|
1972-76
|
非常に複雑な構成のレトロフォーカス型で、なんと9枚構成である。従って、重量も525グラムと非常に重く、Mレンズの3倍近い。ただし写りは非常によく、カメラ雑誌のMレンズとの比較でも、Rレンズの評価が高かった記憶がある。
特筆すべきは最短撮影距離の30cmで、このレンズの万能性を大きく高めている。 |
R |
2,402,001 |
2,791,416. |
N.A. |
構成:7群9枚
写角:64度
重量:525g
絞り値:f1.4-f16 |
|
0.3m |
黒クローム |
シリーズZ、E48 |
12509 |
|
35mm |
Original Retrofocus |
ズミクロン R
Summicron R35mmf2.0
Type II
|
|
|
1976-
|
最短撮影距離など、前期型の利点は継承しているが、レンズ構成は全く別物と言っていいほど異なっている。大きな特徴は第2群の分厚いレンズと、構成中に貼り合わせレンズが全くないことである。
ただ、このレンズも描写は非常に優秀である。 |
R |
2,791,417. |
3,864,666以降 |
N.A. |
構成:6群6枚
写角:64度
重量:422g
絞り値:f2-f16 |
|
0.3m |
黒クローム |
シリーズZ、E55 |
内蔵 |
|
35mm |
Original Retrofocus |
エルマリート R
Elmarit R35mmf2.8
Type I |
|
|
1964-74
|
初期型のこのレンズはSummicron R50mmf2.0と共通部品が多く、形も非常によく似ている。後に発売されたSummicron R35mmにも劣らない描写であり、レンズの重量も比較的軽量ではあるが、それでも410gと、Mレンズとは比較にならない。独製。 |
R |
1,972,001 |
2,621,100 |
2517850 |
構成:5群7枚
写角:64度
重量:400g
絞り値:f.28-f22 |
6 |
0.3m |
黒クローム |
シリーズY |
12564 |
|
35mm |
Original Retrofocus |
エルマリート R
Elmarit R35mmf2.8
Type II |
|
|
1974-79 |
レンズ構成、外観ともに変更された2ndタイプである。鏡胴はElmarit R28mmとの共通部品が多いと言われている。その後のNew generationに致る以前の過渡期的作品とも取れる。独製。 |
R |
2,667,601 |
2,855,900 |
2928900 |
構成:6群7枚
写角:64度
重量:410g 絞り値:f.28-f22 |
|
0.3m |
黒クローム |
シリーズZ、E55 |
12509 |
|
35mm |
Original Retrofocus |
エルマリート R
Elmarit R35mmf2.8
Type III |
|
|
1979- |
R3の発売(1976)にあわせて、Rレンズの外観がNew generationというものに変更されていったが、その直後に変更・発売されたレンズ。Computerによる新設計と言われているが、レンズ構成は2ndタイプと変わっていないように思える。独製。 |
R |
2,928,901 |
3,587,500以降 |
N.A. |
構成:6群7枚
写角:64度
重量:305g
絞り値:f.28-f22 |
|
0.3m |
黒クローム |
E55 |
内蔵 |
|
28mm Lens |
|
焦点距離 |
レンズ・タイプ |
レンズ名 |
Lens Unit |
Photo |
製造年 |
RMKS |
マウント |
製造本数 |
製造番号
(開始) |
製造番号
(終了) |
レンズ枚数、重量、絞り値など |
絞り
枚数 |
最短
距離 |
外装仕上げ |
フィルター |
フード |
|
28mm |
Original |
ヘクトール
Hektor 28mmf6.3 |
|
|
1935-55
(ニッケル1935-45
クローム1935-55) |
50mmと73mmのHektorの発売が双方とも1931年であり、その僅か4年後に発売された「超広角レンズ」である。レンズ構成は前2レンズが2枚-2枚-2枚の3群6枚構成であるのに対し、このレンズは2-1-2の5枚構成となっている。前玉より後玉が大きく、あたかもHektor73mmを逆にしたような構成にも見える。発売初期にはクローム仕上げとノンクローム仕上げがあったが、後にはクローム仕上げのみになっている。
1930年代においては、一定のレベルで設計可能な最広角が28mmであったが、それでも口径食による周辺光量低下や、収差の影響をミニマイズするために開放値がf6.3となった。開放ではソフトな描写であるとともに、絞っても急速には変化せず、f16になるとかなりシャープになる。。 |
L |
9694もしくは11,255以下
(うちニッケル約3,000) |
250,001 |
792,000 |
構成:3群5枚
写角:76度
重量:110g
絞り値:f6.3-f25(最終ロットf22) |
6 |
1m |
ニッケル、クローム |
A36かぶせ、34mmスクリュー |
SOOHN |
|
28mm |
変形ガウス型
modified Gauss |
ズマロン
Summaron 28mmf5.6 |
|
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1955-63 |
ヘクトール28mmから20年経過して作られたレンズで、開放値はf5.6とそれほど明るくなっているわけではないが、描写は大きく改善しており、開放でも良好なコントラストと解像力を示す。f8ではさらに画像が向上する。
僅か8年の間に6,228本が生産された。
当時の「超広角レンズ」として「ダブルガウス型」という非常に珍しい構成での設計である。距離計の深度目盛りが赤字であることから「赤ズマロン」とも呼ばれる。クローム仕上げのみ。少ない生産量の中で、前期のメートルのみ表示のものと、後期のメートル/フィート表示の2種類がある。またこのレンズの専用フード「SOOBK」が非常に珍しく、美品だとレンズ本体価格と遜色ない値札がついていたりする。このレンズも後玉のほうが大きい。
1968年に2279751-2279800のスクリューマウント50本、1971年に2499101-2499150のMマウント50本の生産記録がある。 |
L |
6,200もしくは9,169以下 |
1,231,001 |
2,279,800 |
構成:4群6枚
写角:76度
重量:150g
絞り値:f5.6-f22 |
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1m |
クローム |
A36 |
SOOBK |
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28mm |
Original |
エルマリート
Elmarit 28mmf2.8 1st |
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1965-72 |
スーパーアンギュロンに代表される前後対称型で、レトロフォーカスではない。この1stタイプがWetzlerデザインで、2ndタイプがCANADAデザインであるが、1stタイプも製造は両方のものがある。
非常に複雑なレンズ構成であり、9枚というレンズ枚数の多さから、「9枚玉」とも言われる。
2314921以降にはM5-CL用に測光セルが出ないように加工されているものがある。個人的にはM9にも普通に使用できた・
開放f2.8では比較的有意な口径食による周辺光量低下があるが、それでもズマロン28mmのf5.6の場合と大きな差異はなく、f2.8という大幅な大口径化としては良好である。開放でも中心部はシャープでコントラストも高く、周辺部で収差によりややソフトな描写となる。f5.6でほぼ全面で均一になるようである。開放時の周辺光量低下とわずかなソフト効果は、このレンズの描写の立体感を他の28mmレンズ以上に人間の視覚に与えてくれる。そういう意味では、数値以外のレンズ描写の味を求めるには最適なレンズと言える。。 |
M |
3,200以下 |
2,061,501 |
2,259,000 |
構成:6群9枚
写角:76度
重量:150g
絞り値:f2.8-f22 |
10 |
0.7m |
黒クローム |
シリーズZ、E48 |
12501 |
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28mm |
Original |
エルマリート
Elmarit 28mmf2.8 2nd |
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1972-80 |
M5やCLの露出計へのダメージを避けるために、レトロフォーカス型に設計し直されたとは言われているが、いわゆるアンジェニューのレトロフォーカスとは全くレンズ構成は異なっており、「対称型の発展形」と考えられる。そのため?であろうか、LEITZ
Canada設計ということであろうか、1stの陰に隠れてあまり話題に上らないレンズとなっている。設計上も対称型の後部をいじった形になっているためか2線ボケのきつさなどを指摘されることもある。CANADA製。ごく初期にはTYPE I
と同じ鏡胴のものがあり、さらにストッパー付とそうでないものがある。
angenieux28mmf3.5 |
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M |
7,050以下 |
2,314,751 |
2,758,100 |
構成:6群8枚
写角:76度
重量:225g
絞り値:f2.8-f22 |
8 |
0.7m |
黒クローム |
シリーズZ、E48 |
12501 |
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28mm |
Retrofocus |
エルマリート
Elmarit 28mmf2.8 3rd |
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1979-93 |
コンピューターによる設計により、大幅にデザインが変更され、本来のレトロフォーカス型に近くなった。低屈折率ガラスなど新素材の採用、コーティング技術の進展などにより開放からクリアな写りを示してくれる。70周年記念バージョンあり。CANADAと記入のあるものとないものがある。
この第3世代になって、さらに画質の向上が図られており、開放でも周辺一部を除いてシャープに描写する。周辺光量の低下もそれ以前の世代に比べ減少している。絞り込むと全面で均質な高画質になる。 |
M |
17,116以下 |
2,880,201 |
3,576,530 |
構成:6群8枚
写角:76度
重量:250g
絞り値:f2.8-f22 |
8 |
0.7m |
黒クローム |
E49 |
12536 |
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28mm |
Retrofocus
/Original |
エルマリート
Elmarit 28mmf2.8 4th |
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1992-2006 |
最前列をフラットにし、後部レンズを分離させた独特の構造。ただ、構成図を眺めると2ndともやや似ている部分があり、レトロフォーカスと対称型の中間的とも考えられる。3代目よりさらにクリアさを増していると言われているが、まだ実際試したことはない。
SOLMS移転後の(気合の入った?)新しいコンピューター設計により、3rdより1段分画質が向上していると言われている。数値上はそうかもしれないが、3rdも実写では非常に優れたレンズであり、大きな差異は感じられない。周辺光量低下は3rdよりさらに減少している。。 |
M |
9,250 |
3,585,861 |
3,979,575 |
構成:7群8枚
写角:76度
最短撮影距離:0.7m
フィルター:46mm |
8 |
0.7m |
黒クローム |
E46 |
12547,12451 |
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28mm |
Original |
エルマリート
Elmarit 28mmf2.8 ASPH |
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2006- |
4代目のレンズ構成を踏襲しているが、より対称型に近くなっており、オリジナルのレンズデザインに戻っていると判断できる。180gという驚異的な軽量化で使い勝手はかなりよさそう。 |
M |
N.A. |
3,997,620 |
N.A. |
構成:6群8枚
写角:76度
重量:180g
絞り値:f2.8-f22 |
10 |
0.7m |
黒クローム |
E39 |
12526,12504 |
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28mm |
Original |
ズミクロン
Summicron 28mmf2 ASPH |
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2000- |
これも非常に独特のレンズ構成となっている。ライカ28mmレンズの系統というよりも、明らかにSummicron 35mm ASPHなどの、最新のASPHレンズの基本構成を28mmに拡大したもの。
その独自のレンズ構成により、エルマリート28mmとほぼ変わらないサイズ・重量でf2.0を実現している。
そのメリットはレンジファインダーの28mm用の視野がf2.0という大口径レンズの使用によっても遮られないというライカならではの必然性に大きく寄与している。
画質面でも非球面レンズの採用によって球面収差の影響が排除されたことにより、f2.0開放でも十分なコントラストとピント精度が得られており、それ以前の28mmレンズのf2.8に勝るとも劣らない。ただ、実物を手に取ると、なんとかく華奢で、迫力に欠ける印象があり、自分も購入を躊躇った経緯がある。。 |
M |
2006までで5,500 |
3,889,701 |
N.A. |
構成:6群8枚
写角:76度
最短撮影距離:0.7m
フィルター:39mm |
10 |
0.7m |
黒クローム、クローム |
E46 |
12451,12466,
12589 |
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